世界沈没
【今日見た夢】
僕の夢というのは大体、昔住んでいた場所などが舞台になる事が多いのですが
今回は珍しく、現在住んでいる木更津の地が舞台でした。
ちなみに、僕は「日本沈没」の映画をまだ観た事がありません。
ストーリーも知らないので、映画に対する想像だけが夢に出てきたのでしょう。
木更津駅から自宅へと向かう途中の僕。
ふと前を見ると、少し離れた場所の道路から、白い湯気のようなものが出ています。
初めのうちは特に気にはしませんでしたが、やがて、地面のあちらこちらから湯気が立ち昇っている事に気が付きました。
一体なんだろう?
僕は立ち止まり、辺りを見回してみました。
すると
「熱いっ!」
遠くの方から、1人の男性の悲鳴が聞こえました。
湯気に触れてしまったのだろうか?
でも一体、なぜ地面から湯気が出ているのだろう?
僕は、今自分が立っている道路を注意深く観察してみました。
そうすると、アスファルトの隙間から、なにかオレンジ色をしたものが染み出てきているのがわかりました。
「溶岩だ!」
僕が声を上げるのと同時に、周囲を歩いていた人達も大声で叫びました。
「熱い!熱いっー!」
僕のすぐ横を、1人の男性が白い煙を上げながら、ものすごい勢いで走り去っていきました。
その光景を見て、僕も、そして周りにいる人達も走り始めました。
「溶岩だ!逃げろーっ!」
無我夢中で逃げました。
そして、僕達が辿り着いた先は、近くにある巨大なショッピングモール。
なお、現実の世界では、木更津にこのような場所などありません。
その場所には、すでにたくさんの人々が避難をしていました。
建物の奥に行くと、1台のモニターがおいてあり
それを十数人が囲み、ニュースの報道を真剣に聞いています。
「世界の終焉」
テレビに映し出されたアナウンサーが言い放ったこのフレーズを聞き
ガックリとその場に座り込む人々。
TAKE「くそ~、やっぱり世界沈没の話は本当やったんか!」
実はこの夢の中では、1年ほど前から、様々な分野の学者達が
世界的規模の大災害を予測していたという設定になっていました。
日本政府は混乱を恐れ、この事実を発表する事はありませんでした。
しかし、インターネット上では噂となっており、「政府は密かに要人だけが避難できるシェルターをどこかの山に建造している」という書き込みもしばしば見受けられました。
それによると、2007年の1月下旬頃
噴火、火災、暴風、地震、そして津波と、あらゆる災害が世界中を被害をもたらすと。
やがて世界は海の底へと沈んでしまうそうです。
ニュース番組の映像が切り替わり、サウジアラビアの地図を映し出しました。
なんでも、唯一災害の被害を僅かしか受けず、辛うじて残る平地がサウジ周辺のみという事。
そこには、災害が去ったあとに世界各国の国民が大体どのくらい生き残っており
そしてサウジへと渡ってくる事ができるのかを予測した数字が書かれていました。
最も多かったのは、韓国の「約5000万人」。
全員生き残るのかと、こういう時だけは本当ちゃっかりしてるなと溜息が出ました。
また、意外にも多かったのがブータン。国自体の標高が高いからでしょうか。
海に囲まれ、他に逃げ場のない日本は僅かに「約2万人」との予想。
先進国の中では圧倒的に少ない人数でした。
この数字を見て、腹を立て机を叩く僕。
国民の事を考えない政府に対する怒りと、ネット上の噂を本当の意味では信じていなく
何も準備をしていなかった自分に対する怒りでもありました。
そんな時、僕の方へ2人の中年女性が近付いてきました。
顔はうちの近くにあるコンビ二の店員さんでしたが
この夢の中では、ショッピングモール内にあるコンビニの店員という設定のようです。
店員A「あのう、光GENJIの富永さんですか?・・・ぷっ!!」
TAKE「はい、そうです」
店員B「まあまあ、今はそんな冗談はいいじゃないですか」
なにを持って僕が光GENJIなのか。
SMAPならまだしも、なぜこの期に及んで光GENJIなのか。
どうしてこのような状況下で、そのようなつまらない冗談を言うのか。
そして、なぜ僕は「はい、そうです」と普通に肯定してしまったのか。
自分でもよくわからない。
店員A「なにか、この災害について知ってらっしゃるようですね?」
TAKE「はい、インターネット上では以前から噂になっていましたから・・・」
店員A「そうなんですか・・・」
TAKE「でも、まさか本当に起きてしまうとは思ってもなかったです・・・」
このような会話が続いたのち、再びニュースの画面が切り替わりました。
南の方から津波が猛烈な勢いで迫って来ているという事でした。
まずは沖縄などの南方の島々が。
続いて鹿児島。
千葉県では、館山の方がすでに被害に遭っているようです。
「皆さん、北へ避難してください」
アナウンサーがそうコメントしたあと、ショッピングモール内は慌しく動き始めました。
みんなが北へ移動する準備を始めたのです。
TAKE「僕達も、とにかく東北の方へ向かいましょう」
店員A「わかりました」
僕は荷物を持ち上げながら、壁に貼ってある日本地図をじっと見つめました。
目線の先にあったのは福岡県。
本当なら今すぐに実家へ帰り、家族に会いたい。
しかし、今は当然交通機関は動いていないし、家族もすでに避難を始めているだろうから会えるはずもない。
もしかすると、心配しているのは家族の方かもしれない。
実家は九州では最も北の方に位置している。
南がすぐ海である千葉県に比べると、まだ安全なのかもしれない。
きっと大丈夫だ。
今の僕にできる最大の事は、とにかく絶対に生き延びる事。
そして、生きて家族と再会しなければならない。
こう自分自身に強く言い聞かせ、無理やり身体を動かし地図の前から立ち去りました。
この時、僕の財布の中にあったお金は18000円。
これだけでは不安なので、一応店員に尋ねてみました。
TAKE「あの、ATMでお金を降ろしたいんですが、使えますか?」
店員B「いえ・・・ごめんなさい、こういう状況ですので・・・」
TAKE「そうですよね・・・やっぱり・・・」
店員B「ごめんなさい・・・本当にごめんなさい・・・」
TAKE「ああ、いえいえ、そんな・・・」
店員B「なにしろ・・・こういう状況なので・・・本当にごめんなさい・・・」
TAKE「大丈夫ですよ、そんな謝らないで下さい」
店員B「来週の月曜日にならないと使えないんです」
TAKE「え?」
店員が言う「こういう状況」というのは、土日だから使えないという事なのか。
よくわかりませんが、ひとまず安心し、コンビニで食料を買う事にしました。
さすがに商品は一切残っていないかとも思いましたが
1本120円の長ネギと、1個200円のリンゴが大量に余っていました。
長ネギを買っても仕方がないので、リンゴを買う事に。
しかし、いくつ買おうかとしばらく迷ってしまいました。
あまりたくさん買ってしまうと、いざという時に重くて走れないかもしれない。
それに、他の人が買う分が無くなってしまう。
いくら自分が生き残りからとはいえ、他の人を犠牲にするのは男としてかっこ悪い。
それでは、自分達だけでシェルターを作ったお偉いさん達と一緒である。
では、5つだけ買おうか。
それだけあれば2~3日は大丈夫かもしれない。
いや待てよ、古賀君と遠藤君の分も買っておこうか。
あの2人が、こういった状況下において入念に準備をしているとはとても思えない。
代わりに買っておいてやろう。
それでは、最低10個は買わなくてはならないだろう。
いや、そういえばあの2人は親元で生活をしている。
避難は当然家族とするだろうし、携帯も繋がらない今、住んでいる場所も離れているので合流は難しいのではないだろうか。
というか、移動している間に、別のコンビニで肉まんでも買えばいいや。
散々迷った挙句、結局何も買わずに店を後にする僕。
店の外へ出ると、先程の2人の店員が数十人の人々を集めていました。
店員A「富永さん、避難する前に皆さんに何か一言お願いします」
TAKE「え・・・」
とりあえず、今この場にいる人間の中で、今回の災害について最も詳しいのが僕なのでしょう。
そんな僕にスピーチを求めるのはまあ理解できなくもないが、別に僕はネットで見掛けただけであって、地質学者でもなんでもない。
しかし、頼まれたものは仕方がない。
僕はみんながいる場所の中心に行きました。
そして、何か気の利いた事のひとつでも言おうと
そんなふうに思いましたが、特にかっこいいセリフが浮かばないので諦めました。
TAKE「この中で、1人暮らしの人はいますか?」
このように言った僕に対し、1人だけ手を挙げた人物がいました。
メガネをかけた24~5歳のフリーター風の男性でした。
実は去年、古賀君や田川君らとテーマパークのような場所に行った夢を見ました。
その時、たった1人で寂しそうに歩いているメガネの男性がいたので
「仲間入れてやろうぜ」という事で声を掛けたという内容の夢を見たのですが
なんと、今回またそのメガネの男性が夢に登場したのです。
TAKE「僕も1人です。一緒に行動しましょう」
男性「はい、わかりました!」
TAKE「これから長い道のりだから、一服してから行きますか」
そう言って、僕はタバコと飲み物を買いに向かいました。
TAKE「ここで待っててください、買ってきますから」
男性「はい」
タバコとジュースの自販機が置いてあるのは、なぜかショッピングモールの隣にあるビルの屋上です。
もうすでに、何万人もの人々がショッピングモール内に入っていました。
ここを拠点に、みんな北へと向かうのでしょう。
中には、のん気にオープンカフェでお茶をしている人達もいます。
“こいつら、今の状況をわかっているのか・・・”
心の中でそう呟く僕でしたが、そういえば僕ものん気に一服する為に自販へ向かっている最中であるという事に気付きました。
ショッピングモールを出ると、外はものすごい風が吹いていました。
空は曇っていて、雨も少し降っているようです。
隣のビルの屋上に登り、自販機でタバコとコーヒーを2つ買いました。
そうして、急いでメガネの男性が待つショッピングモール内へ帰ろうと
後ろを振り向いた瞬間、僕は信じられない光景を目にしてしまいます。
雨だと思っていたものは、実は波の飛沫でした。
もうすでに、海水がすぐそこまで迫ってきていたのです。
言葉を失い、足がすくみ、その場を動けず呆然と立ち尽くす僕。
果たして、僕は生き延びる事ができるのだろうか・・・
いや、何としても生きて家族に会わないといけない!
眼前に迫った恐怖をじっと見つめながら、そう決心する僕でした。
残念ながら、夢はここで終わってしまいました。
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