生まれたばかりの俺に逢いに行く旅
故郷の下関へ行ってきた。
―自分が生まれた場所に行きたい―
誕生日の数日前
ふと、こんな気持ちを抱いたために。
自分が、自分に対し何か伝えようとしてるのかもしれない。
自分が生まれたのは、8月4日の午後11時50分。
ならば、5日の朝にその場へ行けば、誕生直後の自分に逢えるはず。

クジラやフグでおなじみ、漁業の町・下関。
僕は4歳までここで過ごした。
住んでた時間は福岡や千葉の方が長いけど、やっぱりここが一番好きだ。
高校野球でも他のスポーツでも、まずは山口県勢を応援してる。

そして、かつて産婦人科があった場所に到着。
今は別の建物に変わっているけど、自分は35年と11時間前に、この空の下で生まれた。
当時のこの時間は、目が覚めて泣いている頃かもしれない。
両親が言うには、あの日はとても暑い日だったと記憶していると。
ちょうど、今日と同じような天気だったのではないだろうか。
病院の姿や、周囲の街並みは変わったかもしれないけど、今見上げているこの大空は、当時と何一つ変わっていないはずだ。

昼過ぎ、再び下関駅へ。

海の方へ向かうと「ゆめタワー」という建物がある。
できたのは結構前だけど、ここに来るのは初めてだ。

倒れてきたら痛いだろうな。

高速シースルーエレベーターで最上階へ。
このタイプのエレベーターは大好きだ。

展望台から見た下関。
シムシティかよ。

シムシティがやりたくなった。
でも僕がやれば、町が廃墟になってしまうのがオチだ。

潮の流れが早くておなじみ関門海峡。
奥に見えるのが、本州と九州を繋ぐ関門橋だ。

タワーをあとにし、上の写真の中央辺りにある「カモンワーフ」に到着。
飲食店やお土産屋が立ち並ぶ。
今日はここで、フグとクジラを食べた。

隣にある水族館「海響館」

シロナガスクジラの骨格。
でけーーーっ!!
こんな巨大な生物が海にいるのか!!

イルカとアシカの共同ステージ・アクアシアター。

イルカもアシカも可愛かった。
素晴らしいショーだった。

再度カモンワーフに戻り一服。

そして、船に乗り福岡へ。
この船は昔、山口に行くための交通手段としての役割が主だったと思うけど
今は「観光」の一部になっているという印象だ。
これで「生まれたばかりの俺に逢いに行く旅」は無事に終了。
家に戻り、今回の旅で俺が俺に伝えようとしていたことがよく分かった。
35年前の俺は、俺に教えてくれたんだ。
俺に、俺自身の姿を見せること。
これが俺にとって一番嬉しいことなんだって。
50歳になっても、70歳になっても、100歳になっても
8月の猛暑の中、健康で元気で、そしてなにより楽しんで
自分が生まれた場所に、自分で行くことができる。
これこそが、35年前の俺の一番の願いなのであると。
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