古賀先生、ドラクエ4を語る
夜、TAKE家を訪れる古賀先生。
古賀「よう、富永君」
TAKE「いらっしゃい、まあ入れよ」
古賀「今日はバイト休みだったんだ」
TAKE「ほう。じゃあ、もっと早く来れば良かったのに」
古賀「それがさ・・・何もやる気がおきなくてね・・・ずっと家でゴロゴロしてたんだ」
TAKE「ほう。どうして?」
古賀「俺はなんてダメな人間なんだってね・・・俺は何をやっても上手くいかないし・・・」
TAKE「だーーーーーーっ!またかよ!もう!」
古賀「はあ・・・このままじゃ本当に樹海に行く事になりそうだよ・・・」
TAKE「だから!一体何にチャレンジしてそのセリフを言ってるんだ!」
古賀「何かをしようと思っても、すぐに挫折しちゃってさ・・・あ~、もうダメだって・・・さあゲームでもするか、さあ寝るかってね・・・それで結局何もできないんだ・・・」
TAKE「何かをやらなきゃ何もできないに決まってるじゃないか、ハゲ」
古賀「はあ・・・俺はなんてダメな人間なんだ・・・」
TAKE「古賀君が今やってるドラクエ4で例えるけど・・・」
古賀「ああ・・・」
TAKE「今の古賀君は、レベル1の勇者古賀がデスピサロを見て、“ああ、なんて強そうな敵なんだ・・・俺には勝てねえ、ダメだ諦めよう・・・”って言ってるようなものなんだよ」
古賀「ああ・・・」
TAKE「だから、まずはスライムを倒してメラを覚え、少しずつ強い相手を倒して経験値を積み、ベギラマやイオナズンを覚えて、そして最後にデスピサロに挑むんだよ。ゲームでも現実でも一緒なの。初めから何でもできる人とかいないの」
古賀「ああ・・・」
TAKE「ところで、ドラクエ4はクリアした?」
古賀「いや・・・なかなかデスピサロが倒せなくて、今は他のゲームをやってるよ」
TAKE「まさか古賀君!!!!!ドラクエですら投げ出してしまうつもりなのか!!!!!」
古賀「HAHAHA・・・さすがにそれはないぜ・・・」
TAKE「とにかく頑張ってよ。人生もドラクエも」
古賀「はあ・・・ところで、富永君は今日は何時に起きたの?」
TAKE「あのね・・・俺は最近、イライラしてなかなか眠れないんだよ」
古賀「え、どうして!?」
TAKE「古賀君のことを思い出すからだよ・・・」
古賀「え、どうして俺のことを思い出すとイライラするの?」
TAKE「ああ・・・俺はなんてダメな人間なんだ。ああ・・・樹海に行きたい・・・。ああ、一度死んで小さい頃に生まれ変わりたい・・・なんてバカなことばかり言ってるからだよ。スライムも倒そうとしない勇者がね」

古賀「はあ・・・そうなのか・・・」
TAKE「そもそも古賀君は、自殺をしたら小さい頃の自分に生まれ変われると思ってるよね?」
古賀「ああ、そうだぜ」
TAKE「そして、人間は死んだら大霊界って場所に行くんだと思ってるよね?」
古賀「ああ、そう思ってるぜ」
TAKE「それがまた腹立つんだよ!」
古賀「え、どうして?」
TAKE「矛盾してるじゃないか。死んだら生き返って、また死んだら生き返ってって、ずっとループしてたら、一体いつ大霊界に行くんだよ」
古賀「えーっと・・・死んだら大霊界での裁きを受けて、そして生まれ変わるんじゃないかな」
TAKE「大霊界の存在価値があんまりないやん!そもそも大霊界では、自殺した人間はどっかに閉じ込められるんだよ」
古賀「え、そうなのっ!?知らなかった!!」
TAKE「つーか古いよ!いまさら大霊界って・・・何十年前のブームだよ!」
古賀「俺、この間初めて映画を見たんだ・・・」

TAKE「あと、死んだ人間は、死ぬ前の記憶を持ったまま小さい頃に生まれ変わると古賀君は言うけど・・・」
古賀「ああ、そう信じてるぜ」
TAKE「古賀君は今までに、“俺は一度死んで生まれ変わったんだ”とか言ってる人間に出会った事がある?」
古賀「いや、ないな・・・」
TAKE「ね?なんでそういう人がいないのかね?」
古賀「えーと・・・えーと・・・つまりこういう事だよ。きっと、それを公言すると天罰が下るんだよ。パーマンが自分がパーマンである事を他人に言ってはいけないようにね」

TAKE「あ、そう・・・」
古賀「そうさ、みんな内緒にしてるのさ」
TAKE「少なくとも俺は、生まれ変わりではない事を言っておくよ」
古賀「そうか・・・」
TAKE「とにかく今から頑張ろうよ。今からでも遅くないんだから」
古賀「ああ・・・」
TAKE「一度死んで生まれ変わる必要なんてないの」
古賀「ああ・・・」
TAKE「わかった?」
古賀「ああ・・・」
TAKE「頑張る?」
古賀「できれば・・・頑張りたい・・・」
TAKE「できればって何だよ!」
古賀「努力できるものなら・・・努力したいと思ってる・・・」
TAKE「あのね・・・努力できるとかいう言葉はないの。するか、しないかなの」
古賀「努力したい・・・」
TAKE「するか、しないかなの!」
古賀「・・・・・」
TAKE「ねえ?」
古賀「・・・・・」

TAKE「どっちだ!」
古賀「する・・・」
TAKE「本当に?」
古賀「ああ・・・」
TAKE「腹立つなあ・・・“よっしゃ!頑張るぞ!”とか言えばいいやん」
古賀「富永君・・・俺、本屋に行きたいんだけど」
TAKE「おっ!!」
古賀「欲しい本があるんだ」
TAKE「わかってくれたのか古賀君!」
古賀「・・・・・」

TAKE「何の本を買うん?」
古賀「・・・声優の雑誌さ!」
TAKE「・・・・・」
古賀「ちょっと雑誌のプレゼントコーナーが気になっちゃってね!応募したいプレゼントがあれば買ってみようと思って!」
TAKE「・・・・・」

そして今夜も眠れそうにないTAKEなのでした。

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