古賀先生、ランディ・オートンの必殺技「RKO」を語る
TAKE「古賀君、来月WWE(プロレス)見に行こうよ」
古賀「ああ、いいぜ!」
TAKE「おっ・・・意外な答えだ。絶対に断られると思ったんだけど・・・」
古賀「でも条件があるぜ!俺もプロレスを見るから、富永君も俺と一緒にアニメイベントのDVDを見てよ!」
TAKE「なんだよそれ・・・嫌だよ・・・」
古賀「じゃあ俺もプロレス行かねえ!」
TAKE「っていうか、今までに何回も強引に見せられたよ・・・」
古賀「あっ、そう言えばそうだな・・・じゃあ一緒に声優さんのライブに行こうよ!」
TAKE「もっと嫌だよ・・・」
古賀「じゃあ俺もプロレス行かねえ!」
TAKE「っていうか、もうアニメを卒業しろと言っただろう」
古賀「できねえ!そんな事は俺にはできねえ!」
TAKE「わかった・・・会場まで付いて行くよ」
古賀「なんで付いてくるだけなんだよ!それだったら俺はプロレス行かねえ!」
TAKE「くそ・・・アニメのライブはいつ?」
古賀「そうだなあ・・・夏のアニメロサマーライブに行こうぜ!」
TAKE「・・・わかったよ。じゃあ行こう」 (しめしめ、夏までには忘れているだろう)
古賀「OK!決まりね!俺、プロレスなんか見に行った事ないから楽しみだなあ!」
TAKE「それじゃ、チケットを買う前に、古賀君にWWEというものを教えておかなくてはいけないな」
古賀「よし、じゃあ試合の映像を見せてよ!」
TAKE「わかった」
―過去のWWEの試合を観戦する2人―
古賀「・・・・・!!なんてヤツなんだ、この選手はっ!!」
TAKE「?」
古賀「・・・うそだろ!!こんな技を食らっちまったら普通ケガするだろっ!!」 (ニードロップごときにいちいち驚く古賀先生)
TAKE「?」
古賀「・・・そんな!あんな技を受けて立ち上がるとはっ!!この選手は一体っ!!」
TAKE「?」
古賀「おいっ・・・おいっ待てよ!今の反則じゃねえかっ!?」
TAKE「?」
古賀「・・・げえっ!選手が誤ってレフリーに衝突してしまったぞっ!!」
TAKE「?」
古賀「うそだろ!レフリー完全に失神してるじゃねえか!こんなアクシデントがあるなんて信じられねえっ!!」
TAKE「?」
古賀「なぜレフリーが倒れてるのに救護班が来ねえんだ!どういう事だよ!何やってるんだ!」
TAKE「?」
古賀「お・・・おいっ!イスを持ち出したぞ!こんなの反則じゃねえか!なぜ試合が無効にならないんだっ!!」
TAKE「?」
古賀「おいっ!誰かが乱入してきたぞ!一体ヤツは何者なんだ!なぜ誰も止めないんだっ!!!!!」
TAKE「?」
古賀「意味がわかんねえ!!なぜ反則を取らないんだ!!これはどう考えても通常の試合じゃないだろうっ!!」
TAKE「?」
古賀「凶器で殴るとは卑怯なっ!!こんな行為が許されるのかよっ!!」
TAKE「?」
古賀「うそだろ!!4人掛かりで1人の選手を攻撃してるぞ!!なんて卑怯なヤツらだ!!何なんだよ一体!!」
TAKE「あの・・・古賀君・・・」
古賀「ありえねえだろ!これじゃお客さんは納得しないぜ!なぜ誰も止めようとしないんだっ!!どうなってるんだよ一体っ!!」
TAKE「あの・・・古賀君・・・」
古賀「う・・・うそだろっ!!4人に反則攻撃を受けていた選手が4人とも倒しちまったぞ!!な、何者なんだこの強い選手はっ!!」
TAKE「・・・古賀君こそ何者なんだよ」
古賀「はい?」
TAKE「古賀君はプロレスの楽しみ方を良く理解しているのか。それとも単にアホなのか」
古賀「なんでアホなんだよ!!!!!」
TAKE「これはプロレスなの、古賀君」
古賀「はあ?そんなのわかってるよ!」
TAKE「プロレスっていうのはお芝居なの」
古賀「はあ?お芝居?」
TAKE「試合をする前に、どっちが勝つとか決まってるの」
古賀「バカな!勝敗が決まってたら試合は成立しねえだろ!そんなの楽しくないじゃん!」
TAKE「それがプロレスなの」
古賀「勝つ選手と負ける選手が事前に決まってるとか、そんなのスポーツじゃねえじゃん!」
TAKE「だから、プロレスはスポーツじゃないって前にも言ったし、日記にも書いたじゃないか」
古賀「あ・・・」
TAKE「ね?」
古賀「そういえば・・・」
TAKE「レスリングというものを舞台にしたお芝居なんだよ、これは」
古賀「思い出した・・・そうだそうだ、確かに言ってたな・・・」
TAKE「実際に観戦に行った時に、“今のは反則じゃねえか!試合を止めろ!”とか大声で叫ぶんじゃないぞ、めちゃくちゃ恥ずかしいから」
古賀「ああ、わかったよ・・・そうか・・・芝居なんだな、これは・・・」
TAKE「じゃあ、少しWWEについての授業を始めるから、よく聞いておくように」
古賀「ああ、頼むよ」
TAKE「WWEというのはアメリカのプロレス団体ね。そして、世界最大のプロレス団体なんだよ」
古賀「WWEっていうのは何の略?」
TAKE「ワールド・レスリング・エンターテイメント(World Wrestling Entertainment)」
古賀「え?」
TAKE「?」
古賀「なんでレスリングでWなの?Rでは?」
TAKE「レスリングの頭文字はWだよ」
古賀「“レ”なのに“W”?」
TAKE「そうだよ。っていうか、いちいちそんな所で止まるなよ」
古賀「へえ・・・分かった・・・ワールド・レスリング・トーナメントか」
TAKE「エンターテイメントね・・・」
古賀「ああ、そうか」
TAKE「日本じゃプロレスなんか全然人気ないんだけどね。アメリカでは一時期に比べると勢いは落ちたものの、まだまだ人気があるんだよ」
古賀「富永君がプロレス漫画でも描き、それがヒットでもすれば、また日本でもプロレスファンが増えるんじゃねえかな!かつてのキン肉マンのようにな!プロレスが好きな富永君の力で是非面白いプロレス漫画を・・・」
TAKE「うるさいっ!また漫画の話かっ!」
古賀「おっと、すまねえ・・・」
TAKE「そもそも、実は俺、プロレスって好きじゃないんだよ」
古賀「えっ?」
TAKE「俺ね、ドラマとか漫画とか、誰かが結末を作ったものにはあんまり興味がなくてね。プロレスもそれと一緒だから」
古賀「・・・じゃあ何で観戦に行きたいの?」
TAKE「結果は決まってるとはいえ、選手は実際に飛んだり投げたりしてるからね。サーカスを見るような感覚なんだよ」
古賀「なるほどな・・・サーカスといえば、俺は以前、埼玉に住んでる頃に木下大サーカスを見に行ったんだけどさ・・・田川を誘ってみたんだけど、あいつついてきてくれなかったんだよな!仕方ないから一人で行ってきたんだけど、すごい迫力があったぜ!まあ、どうせ今川を誘っても来なかっただろうな!木下大サーカスっていうのは世界3大サーカスのうちの1つだからな!やっぱりスゴかったぜ!あとの2つは、ボリショイサーカスと・・・あと1つは忘れちまったなあ・・・ああ、そうだ、インターネットで検索したらすぐに見つかると思うぜ!」
TAKE「うるさいっ!」
古賀「おっといけねえ、また自分の世界に入ってしまったぜ・・・」
TAKE「あとは、会場の雰囲気とか、派手な入場シーンとかを見たいんだよ」
古賀「確かに格闘技の入場シーンは迫力あるもんな!でも、そういうのが好きだったら、アニメソングのコンサートも気に入ると思うぜ!声優さんがステージに上がる時には、音楽とともに様々な演出があってね!良く考えられた演出だなって感心しちゃうよ、まったく!そういえば、この間買ったDVDを見たんだけどさ、肝心の声優さん達による入場シーンが全てカットされてるんだよね!栗林みな実ちゃんのうんぬんかんぬん・・・」
TAKE「うるさいっ!」
古賀「おっといけねえ、また自分の世界に入ってしまったぜ・・・」
TAKE「話を進ませてくれよ・・・」
古賀「でも、富永君もきっと、実際に見たら声優さん達によるコンサートはバカにできないと思うぜ!ステージに大きなスクリーンがあったりしてさ!あれがすごい迫力なんだよね!声優さんが歌う歌の歌詞と連動した映像が流れるんだよ!他にも天井からいくつもの風船が降ってきたりしてさ!そして何より、オタクダンスを踊ってるオタク達を見るのも楽しいぜ!HAHAHAHAHA!」
TAKE「うるさいっ!」
古賀「おっといけねえ、また自分の世界に入ってしまったぜ・・・」
TAKE「少し黙れよ!俺が話し終わってからにしてくれ!」
古賀「わかった・・・話を続けて」
TAKE「WWEの会長の名前をちょっと覚えといて。ビンス・マクマホンね。レスリングビジネスを大成功させた人物として、マイクロソフトの会長と共に経済の教科書に載るような人間なので、これは普通に覚えておいた方がいいよ」
古賀「マイクロソフトの会長と並ぶような人物なのか!そりゃすごいなあ!マイクロソフトの会長の名前は知らねえけど、偉大な人物だよな!パソコンとマイクロソフトは切っても切れない関係だもんな!まあ、俺は高いお金を出して買ったせっかくのパソコンがエロゲー専用マシンになちゃってるもんな!まさに宝の持ち腐れだよな、HAHAHA!俺もパソコンを扱えるんなら、PSPを買って音楽が聴けるようにうんぬんかんぬん・・・」
TAKE「うるさいっ!!!!!」
古賀「あっ・・・」
TAKE「ビル・ゲイツだよ。そして少し黙らんか!」
古賀「ああ、そうそう、ビル・ゲイツだった!HAHAHA!ビル・ゲイツのおかげで俺達はパソコンを使う事が出来るんだよね!ビル・ゲイツには感謝しないとな!まあ俺は全然パソコンに詳しくねえけどな!HAHAHA!」
TAKE「うるさいっ!!!!!」
古賀「すまねえ・・・ところで、そのビンスなんとかと、ビル・ゲイツは一緒にテレビ出演とかした事あるのかな?」
TAKE「知らない・・・っていうか、一緒にテレビに出演してたらどうだっていうんだよ・・・余計な質問はあとで聞くから黙れよ」
古賀「まあそうだな・・・話を続けて・・・」
TAKE「・・・WWEには選手が多くてね。RAW・スマックダウン・ECWという3つの番組に分かれていて、選手はそのうちのどれかに所属し、大抵の場合は同じ番組に所属している同士で試合をするんだよ。で、今回日本に来るのはその中のRAWね」
古賀「へえ」
TAKE「3つの番組があるといっても、ECWは2軍みたいなものだけどね。他2つで人気が出なかった選手が送られる場所だと考えてもいいよ」
古賀「なるほど・・・つまり、ECWという番組は、野球で例えるなら2軍ってワケか・・・」
TAKE「いちいち野球に例える意図がわかんないけど・・・まあそうだよ」
古賀「なるほどな、RAW・スマックダウン・ECWか。で、今回はRAWのレスラーが来ると・・・」
TAKE「ちなみに、レスラーっていう呼び方はしないんだよ。男の選手はスーパースター、女の選手はディーバという」
古賀「へえ、かっこいいなあ、スーパースターか!」
TAKE「選手には、いい者と悪者がいてね。正義をベビーフェイス、悪をヒールという」
古賀「へえ、アメリカじゃそういう言い方をするんだ?それは英語なの?」
TAKE「ああ、英語だよ。っていうか、何語とかどうでもいいし、日本でもそう呼ぶよ」
古賀「へえ」
TAKE「言っとくけど、ヒールの選手だからって、実際に悪い人なわけじゃないからね」
古賀「なるほど、ドラマの悪役ように卑怯な人間を演じているって事ね?」
TAKE「そうそう。で、敵対する選手同士っていうのは大概仲がいいんだよ」
古賀「へえ、仲がいいのに殴る蹴るの試合ができるの?」
TAKE「例えば、古賀君がプロレスラーだったとして、俺とミイツのどっちと試合がしたい?」
古賀「う~ん、やっぱり富永君だな。そうだよな・・・仲がいいから手加減してくれるもんな」
TAKE「そうね。お芝居で戦うわけだから、仲の悪い人間とは試合はできないもんね」
古賀「でも、ミイツは普段俺にひどい事を言ったりするけど、あいつはあいつなりに考えてくれているとは思うんだ。俺が漫画の一本でも描いて見せれば、あいつもきっと俺の事を認めてくれると思うんだよね。それはおそらく田川でも同じ事さ。田川も、努力している人間は認めるような性格だし、あいつもあいつなりに俺の事を気にしてくれてるんじゃないかなって。やっぱりいけないのは、なんの努力もしない俺なんだって。まあ俺だけじゃなく、今川も全然漫画なんて描いてないけどな、うんぬんかんぬん!」
TAKE「うるさいっ!!!!!」
古賀「あっ・・・」
TAKE「なんでいきなり漫画の話になるんだよ、死ねよ!」
古賀「死ねなんてひどいな!まあ確かに俺は、富士の樹海に行きたいな~なんて普段考えてるけどな。でもさー、富士の樹海にはひとつ問題があってさ・・・あの周辺には野犬がうろついてるらしいんだよね!そういうのを聞くと怖いなって思っちゃうよ」
TAKE「なんで樹海に入る人間が野犬を恐れるんだよ!意味わからん!」
古賀「だって、どうせ死ぬなら楽に死にたいだろう?」
TAKE「あ~、もう腹立つなあ!真面目に授業を聞かんか!」
古賀「俺が勉強できない理由が良くわかるだろう?HAHAHA!」
TAKE「うるさいっ!自覚してるんなら黙れ!」
古賀「ああ・・・わかったよ・・・」
TAKE「・・・WWEは世界百数十カ国で放送されててね、アメリカだけではなく世界各国で試合があってね。今度の日本公演の前には韓国で試合があるんだよ」
古賀「へえ、韓国でも公演があるのか。日本では東京で試合をするってことは、韓国ではやっぱり首都であるソウルで試合があるのかな?」
TAKE「知らないよ。っていうか、どうでもいいだろう・・・ソウルでもどこでも」
古賀「まあな・・・」
TAKE「まあ、そういったハードなスケジュールのために辞めてしまう選手っていうのもいて、そこの部分がちょっと問題ではあるんだけどね」
古賀「なるほど、日本で試合を見れるのは嬉しいけど、それはちょっと考え物だな・・・」
TAKE「あと、禁止薬物であるステロイドを使ってる選手がいるっていうのが問題になってね、少し前に何人か解雇されて」
古賀「へえ、それってどういう?」
TAKE「筋肉増強剤ね」
古賀「あっ・・・確か昔、ジョン・ベンソンっていうマラソンの選手が禁止薬物を使っていたという事で金メダルを剥奪された出来事があったよな!」
TAKE「ベン・ジョンソンだし、100Mの選手ね・・・」
古賀「あ、そうか・・・あれは確か、ソウルオリンピックの時だったよな!まさかあんな事になるなんて・・・ところで、薬物検査の方法っていうのはどうするんだっけ?やっぱり尿検査とかで・・・」
TAKE「だから、話を他に持っていくなって!」
古賀「おっと、すまねえ・・・」
TAKE「どんだけ集中力がないんだよ。ほんの少しの時間おとなしくしてる事もできないのか?」
古賀「それができたら苦労はしてないぜ!俺が勉強できない理由がよくわかるだろ!HAHAHAHAHAHAHAHAHA!」
TAKE「・・・というわけで、俺が見たかった選手の何人かは残念ながらもういないんだけど、試合内容よりも雰囲気を楽しみたい俺や、初めて見る古賀君にはあまり関係のない事だから、きっと面白いと思うよ」
古賀「なるほどな」
TAKE「・・・じゃあ、次はベルトについての説明をしよう。チャンピオンが複数人いる事に対し古賀君が混乱しないように」
古賀「ああ、頼むよ」
TAKE「RAWには4つのベルトがあってね。WWE王座、IC王座、女子王座、そしてタッグ王座ね。タッグっていうのは分かる?」
古賀「ああ、知ってるぜ。チーム形式の試合だよね?」
TAKE「そうそう、よく知ってたね。えらいぞ」
古賀「2人タッグ、3人タッグ、4人タッグ、5人タッグのチャンピオンがあるの?」
TAKE「そんなにねえよ!選手が何人必要なんだよ!2人タッグまでだよ・・・」
古賀「そっか・・・IC王座っていうのは?」
TAKE「これは若手が目指すようなベルトね。まだトップに立てないような選手の為のベルト」
古賀「なるほど・・・つまり、若手選手が目指すようなベルトって事か」
TAKE「うん・・・だからそう言ったじゃないか。同じ事を言うなよ・・・」
古賀「女子のチャンピオンはベスだったよな」
TAKE「そうね。女の事なら覚えるの早いな」
古賀「HAHAHA」
TAKE「まあ、WWEについての基本的な説明はこんな所だよ」
古賀「ふう・・・」
TAKE「・・・もしかして、疲れたのか?」
古賀「まあな・・・」
TAKE「あのな・・・疲れたのはこっちの方だよ!」
本来なら3分で終わる話が、古賀君の余計な茶々入れのせいで30分以上も掛かってしまった。
でも、おそらくもうすでに全部忘れてしまってるだろう。
というか、もはや「WWEについての説明をした」という事実すら忘れている可能性が高い。
古賀君とは、そういった常識では計り知れない頭脳を持った恐るべき人間である。
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