古賀「よう、富永君!」
TAKE「いらっしゃい、まあ入れよ」
古賀「アニメイベントのDVDを持ってきたんだけど、さっそく見てもいい?」
TAKE「なんで毎回俺の家でわざわざ見るんだよ。自分の家で見ればいいじゃないか」
古賀「富永君も好きかなと思ってね!古いアニメの主題歌も入ってるんだぜ!」
TAKE「あのな・・・俺は好きじゃないって何度言えばわかるんだ!」
古賀「え、そうなの?」
TAKE「あ~~腹立つ!俺はアニメ独特の雰囲気が大嫌いなの!いい加減覚えてよ!」
古賀「え、そうだったんだ?」
TAKE「何度も言ってるし、何度も日記に書いてるじゃないか!特に音楽は、嫌いなジャンルのものは耳障りな雑音でしかないんだよ」
古賀「え、そうなの?」
TAKE「なんでそう毎回毎回、まるで新事実のように驚くんだよ!怒るよ、いい加減」
古賀「そんなこと言ってたっけ・・・」
TAKE「例えば俺は、演歌を聞いてると腹が立ってくるけど、古賀君だって演歌苦手でしょ?」
古賀「え、俺は別に苦手じゃないぜ?」
TAKE「そうか・・・じゃあ俺は洋楽の方がいいんだけど、古賀君は洋楽苦手でしょ?」
古賀「いや、俺は別に苦手じゃないぜ?」
TAKE「そうか・・・じゃあ古賀君はラップとか嫌いでしょ?」
古賀「らっぷ・・・?何それ?」
TAKE「ぶ・・・話にならんな・・・とにかく、不快な音っていうのは人間誰にだってあるの。ガラスを引っかいた時の音と同じように」
古賀「ひどいな!アニメソングとガラスを引っかいた時の音を一緒にするなよ!」
TAKE「俺はそのくらい苦手なんだよ。特に古賀君の好きな萌え系アニメの声優の声や音楽を聴いてるとイライラするの!」
古賀「へえ?俺は大好きだけどな?」
TAKE「古賀君は好きでも、俺は嫌いなの。過去に何度も何度も何度も何度も何度も言ってるし。本当にいい加減今日こそは覚えてくれよ!」
古賀「でも、アニメは素晴らしい文化だぜ!子供から大人まで、みんな楽しんでるんだぜ!」
TAKE「だからなんなんだよ・・・素晴らしい文化なのは誰もが認めるだろうけど、全員が全員アニメが好きなわけじゃないんだよ、ハゲ」
古賀「まあ分かったよ・・・じゃあ、俺一人で見るから再生してもいい?」
TAKE「何も分かってないじゃないか・・・音を聞いたらイライラするって言ってるじゃないか!すごく耳障りで不快なんだよ!」
古賀「そんな・・・」
TAKE「見たいのなら自宅で一人で見ればいいやん。わざわざ他人の家で流すな!」
古賀「俺はここで見たいんだ!どうしてもダメ?」
TAKE「俺は耳障りで不快だって言ってるのに、この俺を苦しめてまで見たいのか?」
古賀「なんで不快なの!いい曲ばかりなのに!」
TAKE「だから!俺にとってはガラスを引っかいたような音なんだって!」
古賀「ガラスを引っかいたような音って・・・アニメソングはそんな音じゃないぜ!」
TAKE「分からん奴だなあ!とにかく絶対に嫌だよ!」
古賀「なんだよ!ケチ!」
TAKE「ケチってなんだよ、腹立つなあ・・・」
古賀「ケチ!」
TAKE「古賀君だってね、俺がベス・フェニックスの試合を延々と流してたら、退屈だし実況が耳障りだろうよ。それと一緒なんだよ」
古賀「試合?なになに?見せてよ!」
TAKE「きっとつまんないよ。イライラしてくると思うよ」
古賀「いいよ、見せてよ!」
TAKE「じゃあ見るがいいさ」
DIVAS バトルロイヤル
ベス・フェニックスvsキャンディス
ベス・フェニックスvsマリア
ベス・フェニックスvsケリー・ケリー
古賀「・・・・・」
TAKE「・・・・・」
古賀「こ・・・こんなに強い女性がいるなんて!こ、この選手は一体・・・!!!!!」
TAKE「あのな・・・プロレスの勝敗を真剣になって語るんじゃないよ・・・」
古賀「う~ん!しかし面白い試合だったな!」
TAKE「!?」
古賀「可愛い方を心の中で応援しちゃったよ!HAHAHA!」
TAKE「・・・・・」
古賀「試合よりも、衣装やおっぱいに注目しちゃったけどな!HAHAHAHA!」
TAKE「逆効果だったか・・・男の試合を見せるべきだったか・・・」
古賀「ねえ!もっとキワどい衣装の試合はないの!!!???」
TAKE「あ・・・ああ、あるけど・・・」
古賀「へえ!!!!!!!!!!そうなんだ!!!!!!!!!!」
ステイシー・キーブラーvsトリー・ウィルソン
TAKE「もういいよ、見せないよ・・・こりゃ大失敗だ・・・」
古賀「あ・・・そうそう!俺、今月アニメのイベントに行って来るんだけどさ!」
TAKE「あ、待て待て」
古賀「?」
TAKE「今日はアニメの話題は一切禁止する!」
古賀「・・・ど、どうして!」
TAKE「この間の日記を書いてて思ったんだ。俺はもう我慢しない!アニメや漫画、声優、ゲームの話は一切させない事にした!」
古賀「どうしてだよ!!」
TAKE「だって、つまんないもん!今までずーっと我慢して付き合ってたけど、古賀君だって、ミルコの左ハイがどうのこうの、武蔵のミドルがどうのこうの言われても理解不能でしょ!?」
古賀「なにそれ?」
TAKE「ほら、格闘技の事を全く知らない古賀君には通じないんだよ。俺は別に詳しくはないけど、古賀君よりは確実に知識があるからね。今後、俺が格闘技の話題を主体に会話をしたら嫌だろう?」
古賀「まあな、俺は全然知らないから面白くないよな」
TAKE「古賀君はそれを平気で俺にやってくるんだよ。俺に対してアニメの話しかしないの。さすがにもう限界だよ。すっげー疲れた!」
古賀「だって!俺からアニメを取ったら一体何が残るんだよ!」
TAKE「なんで会話の引き出しがアニメしかないんだよ・・・」
古賀「一体・・・一体俺はどうすれば!」
TAKE「ちょっと頑張ってみてよ。アニメ・漫画・声優・ゲームの話禁止で」
古賀「はあ・・・なんてこった・・・」
TAKE「頭を抱えるなよ、大げさなんだよ!」
古賀「ああ・・・一体・・・俺は一体どうすればっ!」
TAKE「大げさだって・・・別に死ぬわけじゃないんだし」
古賀「俺からアニメを取ったら死んだも同然だぜ!!」
TAKE「どんな奴だよ・・・」
古賀「・・・・・」
TAKE「・・・・・」
古賀「・・・・・」
TAKE「・・・・・」
古賀「・・・・・」
TAKE「・・・・・」
古賀「・・・・・」
TAKE「・・・・・」
古賀「くそーーーーーーっ!話題が全く見付からねえーーーーーーっ!!」
TAKE「バカかよ。どんだけ普段の生活をアニメに依存してるんだよ」
古賀「くそーーーーーーっ!今日の富永君とは話し辛いぜ!!」
TAKE「何でもいいんだよ。食い物の事でも天気の事でも」
古賀「・・・・・」
TAKE「・・・・・」
古賀「・・・・・」
TAKE「・・・・・」
古賀「くそーーーーーーっ!話題が全く見付からねえーーーーーーっ!!」
TAKE「バカかよ」
古賀「くそ~~~~!!くそ~~~~!!俺は・・・俺は・・・アニメの話しかできないんだっ!」
TAKE「今日だけでいいから少し練習してみようよ・・・」
古賀「はぁ・・・」
TAKE「ため息つくなよ・・・」
古賀「すまない・・・ひとつだけ質問してもいいかな?」
TAKE「ああ、いいよ」
古賀「これ、この間行ってきたアニメイベントで買ったパンフレットなんだけどさ、ここに載ってるこのアニメ、富永君知ってる?」
TAKE「知らね~よ!」
古賀「そうか・・・俺は知らないんだけどさ・・・富永君は知ってるかなと思って」
TAKE「あのな・・・なんで古賀君ですら知らないマイナーなアニメを俺が知ってるんだよ!」
古賀「まあでも、もしかしたらって事もあるかもしれないしな」
TAKE「俺は、古賀君がもしかしたらトリッシュとリタの試合を見た事があるかも?とか考えたこともないよ」
古賀「確かに・・・全然知らねえな・・・・」
TAKE「古賀君が言ってるのは、そのくらいの規模の話なんだよ」
古賀「そうだ、このアニメのタイトルで検索してみてくれる?」
TAKE「だから、そういうのはもう嫌だって!」
古賀「だって気になるんだもん!どんな作品なんだろうって!」
TAKE「自分の家でやれよ!」
古賀「今すぐ結果が知りたいんだ!」
TAKE「うるさいっ!嫌だっ!」
古賀「なんだよ、ケチ!」
TAKE「ムカツクなあ・・・」
古賀「・・・くそ・・・とりあえずテレビでも付けるか」
TAKE「ああ、そうしてよ」
古賀「へえ、ブランド物か・・・俺には一生縁のない話だな・・・」
TAKE「あのな・・・こんなのを買える身分になるように頑張るぞ!とか、そういった事をたまには言えばいいやん」
古賀「ああ、そうだな・・・しかし、トリモチがあったら、この商品を取りたいもんだな!HAHAHA!」
TAKE「トリモチ?」
古賀「ああ、ドラえもんの道具でそういうのがあったんだ!テレビの中の物を取る事ができる道具がね!」
TAKE「アニメの話題は禁止だって言っただろう!」
古賀「あっ・・・」
TAKE「今日の俺は厳しいよ」
古賀「はあ・・・まいったなあ・・・おおっ!戸田恵子が出てるじゃん!」
TAKE「声優の話は禁止だって言っただろう!」
古賀「待ってくれよ!確かに戸田恵子はアンパンマンの声をしてるけど、それ以外にもドラマなどで活躍してるし!」
TAKE「今のは明らかに、アンパンマンの声優が出てる!という感じの言い方だったじゃないか」
古賀「それは違うよ!逆転裁判風に言えば、“異議あり!”だぜ!」
TAKE「ゲームの話を出すなって!いちいちゲームのタイトルを口にする意図が分からん!」
古賀「ああ・・・どうしても自然と言ってしまうんだ!・・・ちくしょう!話し辛い!」
TAKE「そうだ、今年は高校時代の友達はこっち遊びに来ないの?」
古賀「ああ、あいつとは別に会いたくないからな。今年は断ったよ」
TAKE「え、なんで?」
古賀「あいつと俺はアニメ仲間なんだけど、好きなアニメのジャンルが全く違うんだ。それで、あいつが家に遊びに来ると、俺の興味のないアニメのDVDを強引に流したりするんだよな・・・そういうのが嫌でさ・・・俺は全然興味ないから退屈でさ・・・」
TAKE「それ・・・古賀君がいつも俺の家でやってる行為じゃないか・・・自覚がないのか?」
古賀「はあ、そうなのか・・・」
TAKE「もうやめてよ、絶対に」
古賀「ちなみに、そいつが好きなアニメのジャンルと、俺の好きなアニメのジャンルを説明すると、あいつはどうたらこうたら、うんぬんかんぬん!」
TAKE「説明はいいよ!聞きたくないから!」
古賀「はあ・・・そうだったな・・・あっ!やくみつるがテレビ出てるじゃん!」
TAKE「うるさい!いちいち漫画家に反応するなよ!珍しくもなんともないだろう!」
古賀「ついどうしても!」
TAKE「・・・・・」
古賀「あっ・・・このCMはエヴァンゲリオンのパチスロのCMかな?」
TAKE「ムカツクなあ・・・アニメ病かよ!」
古賀「あっ・・・やっぱり俺はダメだな・・・」
TAKE「はあ・・・喫茶店でも行こうか・・・」
―喫茶店到着―
古賀「喫茶店というと、漫画家と編集者さんが仕事の打ち合わせをしてるというイメージがあるな」
TAKE「・・・・・」
古賀「しかしあれだよな、週刊少年ジャンプはかつては連載漫画のほとんどがアニメ化されていたのになあ・・・今は随分と部数が落ち込んじゃってるもんなあ」
TAKE「・・・・・」
古賀「そういえば俺、周囲がみんなジャンプを買っている中、一人でコロコロコミックを買っててさ、HAHAHA!みんなからバカにされた思い出があるぜ!」
TAKE「・・・・・」
古賀「あ、この間の富永君の日記・・・ももいはるこの事を○○ももこって書いてたよな!HAHAHA!意外と富永君も記憶力ないなって思ちゃったよ!HAHAHA!」
TAKE「・・・・・」
古賀「栗林みな実ちゃんが歌ってた“うしろ指さされ組”も覚えてなかったよね!HAHAHA!」
TAKE「・・・・・」
古賀「あの歌は、かつて絶大な人気を誇っていたアニメ、ハイスクール奇面組の主題歌で・・・!なんたらかんたら!うんぬんかんぬん!」
TAKE「・・・黙ってると楽しそうに喋るなあ・・・水を得た魚のように」
古賀「あっ・・・」
TAKE「何が絶大な人気だよ。奇面組など俺らの世代の男しか知らないよ」
古賀「いや、すげえメジャーだったじゃん!あれほどヒットしてテレビアニメにもなって!」
TAKE「そりゃ古賀君がアニメの世界のド真ん中にいるから、そんな感覚に陥ってるだけだよ」
古賀「そうかな・・・」
TAKE「しかも、一回聞いただけじゃ声優の名前などなかなか覚えないぞ」
古賀「え?そう?」
TAKE「じゃあ、さっき見たプロレスの試合で戦っていた選手の名前言ってみてよ」
古賀「リリー・・・それから、女子チャンピオンの・・・ベン」
TAKE「あのな・・・女子という言葉と、ベンという名前が一致しないだろう。なんで男の名前なんだよ。リリーでもないよ」
古賀「あ・・・だたのリーか」
TAKE「中国人かよ・・・ケリーね。そして王者はベスだよ」
古賀「ああ、そうだったな・・・声優の名前だったらすぐに覚えるんだけどな・・・」
TAKE「声優の話題は出すなって言うの・・・」
古賀「ああ、そうだったな・・・」
TAKE「話題を変えようか・・・もうすぐクリスマスだね」
古賀「ああ、そうだな!クリスマスに栗林みな実ちゃんと過ごす事ができれば幸せだろうな!」
TAKE「あのな・・・」
古賀「おっと、いけねえ・・・」
TAKE「そうだ、誕生日にはケーキ食べた?」
古賀「HAHAHA!バカな!なんで30を過ぎた男が誕生日にケーキを食べるんだよ!HAHAHAHAHAHAHA!そんなバカな!」
TAKE「バカはどっちだよ・・・30を過ぎてアニメの話しかできない男が何を言ってるんだ」
古賀「うるせえな・・・」
TAKE「話題を変えるか・・・昨日のバイトはどこだった?」
古賀「昨日は久しぶりに引越しの仕事だったぜ」
TAKE「ほう、古賀君はタフだね」
古賀「まあな。しかし昨日のお客さんは面白かったぜ」
TAKE「ほう、どんなの?」
古賀「すごいアニメオタクのお客さんでさ、50個くらいの透明なケースに、アニメの雑誌が大量に入ってたんだよ!」
TAKE「・・・・・」
古賀「俺が見たところによると、そのアニメとは10年以上前にテレビ放送されていた○○というアニメ、あるいは○○というアニメだったね!」
TAKE「・・・・・」
古賀「そのアニメが表紙になったアニメ雑誌がどうたらこうたら!うんぬんかんぬん!」
TAKE「・・・・・」
古賀「セーラームーンのような少女マンガの絵も見えたな!あれはおそらく、俺達が中学生くらいの時のものだね!15年以上前の作品だから、あのお客さんは結構年行ってるんじゃねえかな!うんぬんかんぬん!うんぬんかんぬん!」
TAKE「うるさいよ!またアニメの話題かよ!」
古賀「だって、これは仕方ないだろ!お客さんの話をしてるんだから!」
TAKE「結局どんな方向に話を持っていってもアニメの話題になるんだな・・・」