古賀先生、包茎を語る
古賀「よう、富永君」
TAKE「いらっしゃい、まあ入れよ」
古賀「ああ」
TAKE「古賀君、もう元気になったかい?」
古賀「ああ、だいぶ元気になってきたぜ」
TAKE「そうか、それはよかったよ」
古賀「でも・・・さっき家を出る時に母さんに怒られちゃってさ・・・また少し落ち込んじゃったよ」
TAKE「なんで怒られたん?」
古賀「まだ学校の方へ正式に退所届けを出してないからさ・・・そんな状態で友達の家に遊びに行くのかって・・・そんなふうに説教をされてね」
TAKE「ほう、そうか」
古賀「確かに、今のような中途半端な状態で、フラフラと遊びに行ったりするのは良くない事だとは俺も思ってる・・・」
TAKE「ほう」
古賀「早いところ、この問題を解決しなければならないって事ももちろん理解してる・・・」
TAKE「ほう」
古賀「決して今のままではいけないなって・・・俺も真剣にそう考えてはいるんだ・・・」
TAKE「シリアスな顔で腕組みしながら大真面目に語っているところ悪いけど・・・古賀君がさっさと退所届けを提出すればいいだけじゃないか。何が“この問題を解決しなければ”だよ。大げさなんだよ」
古賀「まあな・・・あ、そうだ、調べる事があるからインターネットを使わせてよ」
(※ネットと略さない=落ち込んでいる状態 昨日の日記を参照)
TAKE「ああいいよ。何調べるん?」
古賀「前の職場の電話番号をね。ちょっと手続きがあって」
TAKE「そっか、わかった」
古賀「・・・えーと・・・えーと・・・あったあった・・・メモメモ・・・よし!OK!・・・あっ!!」
TAKE「ど、どうしたっ?」
古賀「また画面全部消しちゃったよ!」
TAKE「またかよ!何回目だよ!」
古賀「調べ物が終わったら、すぐに全ての画面を一気に閉じちゃうクセがあるんだ・・・富永君、作業中の仕事とかなかった?」
TAKE「仕事じゃないけど日記を書いてたよ。日記は次の日に書く事もあるから」
古賀「うそ・・・それ消しちゃったのか・・・」
TAKE「さっき偶然にも保存したばかりだよ。助かったよ」
古賀「そうか・・・よかった・・・本当に俺ってヤツはダメな人間だ・・・情けない・・・」
TAKE「直そうとしてないのに落ち込んでるんじゃないよ」
古賀「いや・・・そんな・・・直そうとしてないなんて・・・」
TAKE「だってね、クセとかそういう問題じゃなくて、いちいち×ボタンを連打して、立ち上げてるものを全部閉じてしまう必要とか全くないわけやん。いい加減、余計な事をするのをやめればいいやん」
古賀「はあ・・・ごめんよう・・・」
TAKE「さて、俺は出掛ける前に少し寝させてもらうよ。昨日もあまり寝てなかったから眠くてね」
古賀「わかった。俺はゲームでもしてるよ」
TAKE「3時になったら起こしてね・・・おやすみ・・・むにゃむにゃ」
古賀「エアコン付けたままでいい?」
TAKE「ああ、古賀君の思った通りにしていいよ」
古賀「富永君、冷房入れなきゃ寒い?」
TAKE「え?」
古賀「冷房入れなきゃ寒いの?」
TAKE「・・・?」
古賀「・・・?」
TAKE「・・・?」
古賀「・・・?」
TAKE「・・・冷房入れなきゃ暑い?だろう」
古賀「・・・あっ!」
TAKE「しばらく意味がわからなかったよ。なんで寒かったら冷房入れるんだよ。単純だけど名言だな、これ」
古賀「HAHAHA、言い間違えた」
TAKE「じゃあおやすみね・・・むにゃむにゃ」
古賀「ああ、おやすみ」
TAKE「ぐうぐうぐう・・・」
古賀「ぉーぃ・・・」
TAKE「・・・んむ?」
古賀「ぉーぃ・・・とみながくん・・・」
TAKE「むにゃ・・・」
古賀「起きなくても平気?3時過ぎてるみたいだけど・・・」
TAKE「・・・んがっ!な・・・何時!?」
古賀「3時過ぎてるけど・・・?起きなくて大丈夫かな~って・・・」
TAKE「起こして欲しくない時は起こすクセに、起こして欲しい時には起こしてくれないんだな・・・」
その後、僕は電車に乗り会社へ打ち合わせに。
一旦ハローワークへ行った古賀君もあとからやって来て、ご飯を食べ、ゲーセンに寄って帰りました。
古賀「昨日テレビで見たんだけどさ、裁判の様子の絵を描く人がいるじゃん?ああいう人達ってすごいな~って思ったぜ」
TAKE「ああ、めちゃくちゃ上手いよね」
古賀「あの人達ってなんていうんだっけ?ホウケイ画家だっけな?」
TAKE「“ホウテイ”画家だよ!なんで包茎なんだよ!」
古賀「あ・・・そうそう、法廷画家だ」
TAKE「包茎の画家って・・・そりゃ俺だよ」
古賀「HAHAHA!そういえば今日、ハローワークに行ったら、デザイン関係の仕事がたくさんあったぜ」
TAKE「ほう、そうなんだ?」
古賀「ああ・・・俺もフォトショップやイラストレーターを勉強してれば・・・俺は一体今まで何をやっていたんだ・・・はあ、情けない・・・」
TAKE「今から頑張ればいいやん」
古賀「7年前にイラストレーターを買っておきながら・・・エロゲーばかりに夢中になって・・・ああ、俺は一体・・・」
TAKE「今から頑張りよ。決して遅くはないんやけ」
古賀「1人暮らししてた時は、バイトの給料を全てフィギュアやエロゲーに使い込んでしまって・・・引越し代は親に世話になってしまったから・・・ああ、情けない・・・」
TAKE「すごいなあ、何百万円もフィギュアやゲームに注ぎ込んだのか?」
古賀「フィギュアは1体2~3万するものもあるからな・・・さすがに母さんにはそれは言えなかったぜ・・・幸い、母さんはフィギュアの値段なんて知らないからな・・・」
TAKE「お母さんにはどう伝えたん?」
古賀「さすがに、フィギュアに使い込んでしまって貯金が一切ないんだなんて言うと心配掛けちゃうからさ・・・」
TAKE「うん」
古賀「全てパチンコに注ぎ込んでしまったとウソをついたんだ・・・」
TAKE「えっ!?」
古賀「親には心配掛けられないからさ・・・」
TAKE「何百万もパチンコに使ったと伝えたのか?」
古賀「ああ」
TAKE「古賀君、言ってる事がおかしいよ・・・」
古賀「え、どうして?」
TAKE「あのな・・・息子がギャンブルに給料を全部使ったとかいう話を聞いて安心する親とかおらんぞ・・・」
古賀「うちのじいちゃんがさ、昔ギャンブルにハマり借金を作って大変だった事があるんだよ。だから俺もギャンブルにハマった事にすれば、母さんも安心なんじゃないかって」
TAKE「なおさら心配するだろ!何言ってるんだよ!」
古賀「そうかなあ・・・フィギュアに使ったと言うよりもカッコ付くしな」
TAKE「フィギュアの方が絶対マシだよ!品物が手元にあるんだから!親には大量のフィギュアを見られてるわけやろ?」
古賀「ああ、あまりの多さに驚いてたな」
TAKE「じゃあ正直に言えばいいんだよ。なんでいちいち余計なことを言って心配のタネを増やすのか意味が分からん」
古賀「そうかなあ・・・ギャンブルの方が絶対に良いと思うんだけど・・・」
TAKE「親を安心させるためにギャンブルをチョイスするのは世界で古賀君だけだよ・・・」
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