• 日記
  • コラム
  • 雑記
  • イラスト
  • 漫画
  • 写真
  • 手芸・工芸
  • 壁紙・待受
  • HP用素材
  • 各種講座

TAKEの部屋 HOME日記 ≫ ローズオンラインの想い出

日記

  • 2007年03月26日

ローズオンラインの想い出

2年半ほど前にやっていたオンラインRPG、『ローズオンライン』
今日はその想い出話を語ろうと思います。

PCを買ったばかりの頃から、ネットゲームというものに憧れていました。
自分ひとりでゲームをするのではなく、日本中、世界中のみんなと、同じゲームの中で一緒に冒険ができる・・・それは僕にとって、想像しただけでもワクワクするような世界でした。

ただ、3Dゲームをするには、それなりのスペックのPCも必要だし
また、当時はクレジットカードがなければ有料のサービスが受けられないという時代で
カードを作る事ができない職業である僕は、泣く泣く諦めるほかありませんでした。

以降、悔しいので、もっぱらゲーム関係の情報は遮断するように心掛けていたのですが
5年ほど経ったある時、ひょんな事から、自分の知識がすでに古いものであるという事を知りました。

いまどき、クレカのみの決済など稀だぜこのやろう。
しかも、無料でできるゲームなど山ほどあるぜこのやろう。

これを聞き、僕はさっそくオンラインゲームを探しました。
そこで見付けたのが、ローズオンライン(以下、ローズ)というゲームだったのです。

数ある作品の中からローズを選んだ理由は、公式サイトで謳っていたゲーム解説の「7つの惑星の所有権をめぐる争い」という言葉に惹かれたからです。
プレイヤーは7つの惑星のうち、どれかひとつに所属して、他の惑星と戦争する事ができると。
惑星同士の戦争で活躍すれば、ゲームの中の歴史に自分の名前を残す事ができると。

その時点では、まだ惑星間戦争のシステムができていなかった為
実現はもう少し先の話だという事でした。(本来、オンラインゲームとはそういうものです)

ゲームに登場するキャラクターは、僕の苦手な3頭身キャラで、すこぶるアニメ調でしたが
とにかく、ゲームの中でTAKEの伝説を作る事ができるのなら構わないじゃないかと。

その時はまだテスト段階だったため料金は無料。
必要な環境も、僕のPCはやや劣っているという程度で、ひとまずプレイは可能なようでした。

僕はさっそく、そのゲームに登録し冒険を始めました。
さすがに僕のギリギリスペックのPCでは、動きはカクカクしていましたが、一応なんとか操作する事ができました。

ただひたすら、マウスでモンスターをクリックしてやっつけ
ただひたすら、レベルを上げていくようなゲーム。

これはあとから知るのですが、ローズは韓国産のゲームです。
俗に言う、韓国のクリゲーです。

モンスターとの戦闘は単なる作業でしかなく、本格的な欧米のゲームに比べるとクソつまらないと。
そんなふうに評価されてるゲームだとは知らず、毎日モンスターをクリックして倒す日々。

実際に、僕もつまらないとは思いつつも、レベルを上げて強くなれば
きっと素晴らしい世界が待っていると、そう信じてゲームを続けました。

そんなある日、僕はローズの世界に友人のくわを招待しました。
そして、くわと一緒にゲームの中で仲間を作る運動を起こします。

2日後には8人の仲間ができ、僕がリーダーとなり、「クラン」といわれるゲーム内の軍団のような組織を結成し、皆をクランのメンバーへと招き入れました。
以降、毎日のようにその8人で行動を共にするようになりました。

社会人4人・高校生4人からなる集まりで、全員がオンラインゲーム初心者です。
というか、あえて初心者っぽい人に声を掛けたみたいな感じですけどね。
それは、独特のゲーム専門用語や略語などを使うのではなく、互いにちゃんとした文章で会話がしたかったからです。

今まで単なる作業でしかなかったモンスター狩りも、みんなで協力してやる事で全然雰囲気が変わり、非常に楽しくなりました。
今日はめっぽう強い敵を倒しに行こうぜとか、ダンジョンを探索してみようぜとか、他のクランの連中と決闘しようぜとか。
また、ある時は戦いを休み、かくれんぼをしようぜとか、山に登ろうぜとか、車に乗ってレースをしようぜとか、なぞなぞをしようぜとか、ゲーム内で可能な遊びを色々と工夫して楽しむ日々が続きました。

現実の世界とは違うもうひとつの世界。
僕がずっと夢見ていた仮想の空間がそこにはありました。

与えられたものを単にこなすだけではなく、自分達で物語を作っていくという楽しさ。
もちろん、僕達が初心者だから何事も新鮮に感じるのだというのもあるとは思いますが
確かに、このゲームの中で、本当に仲間と一緒に旅をしているという実感がありました。

「俺達、みんなで強くなって、ローズの歴史にこの人有りと言われるようになろうぜ」
こう語り合い、大きな夢に向かって前進する8人。

やがて、ゲームの無料期間が終わり、有料のサービスが開始されました。

しかし、僕達が待っていた惑星間戦争のシステムはまだだという事。
有料になるのに、最も肝心な部分ができないとはどういう魂胆だと。

実はその時には、我々も初心者ながらに色々と勉強をし、オンラインゲームの実態をよく知っていました。

こりゃ韓国のゲームだぞと。

もしかすると、そんなシステムなど永久にできないのではないか。
このように不安に思う気持ちが徐々に芽生え始めてきました。

また同じ頃、我々の仲間の中で
「ローズを単なるゲームとして、遊び感覚で楽しみたい派」と
「単なるゲームではなく、もうひとつの人生として真剣に楽しみたい派」の2つに意見が分かれるようになりました。

僕はもちろん後者の考えです。
しかし、メンバー中最もローズの世界に入り込んでいた副リーダーのI氏は
僕よりももっと真剣にゲームの事を考えていました。

例えば、5人パーティーにおいて、モンスターと戦闘中の各人の役割

・TAKE 職業=ナイト 役割=みんなの壁になり、敵の攻撃を受ける
・Gくん 職業=チャンプ 役割=TAKEの援護 敵の各個撃破
・Mくん 職業=チャンプ 役割=TAKEの援護 敵の各個撃破
・Oくん 職業=スカウト 役割=I氏の護衛
・I氏 職業=クレリック 役割=全員の体力回復

職業別に得手不得手の異なるローズの世界では、これが最も効率の良い戦闘方法でした。
別にこれに拘る必要はないのですが、いつしかI氏は、全員がこの動きができないと説教するようになっていったのです。

僕には、I氏の気持ちがわかります。
最初のうちは、仲間が死んでしまっても「ありゃりゃ、死んじゃったね」で済んでいましたが
やがて、攻撃よりも仲間を守るという立場の職業である僕とI氏は、仲間が目の前で死んでゆく光景を見るのが本当に辛いと感じるようになっていきました。

いくらゲームの中だとはいっても、死んだ時のペナルティは発生します。
何度か死んでいると、2~3日掛けて積み上げてきた経験値がごっそり無くなってしまいます。
この時間に対する価値観も、寝る時間を削ってまでゲームに興じていた社会人のI氏にとっては、非常に大きなものだったのではないでしょうか。

I氏は、無口で照れ屋です。
会話も常にカタコトです。

僕は最初、そういうクールなキャラを演じているのだと思っていましたが
よくよく聞いてみれば、ただ単にチャットが下手くそなだけでした。

他のメンバーは、忙しい戦闘中にも、チャット欄に比較的長い文章を打ち、自らの意思を伝える事ができるのですが、普段からチャットが苦手なI氏にはそのような器用な真似はできません。

「おい!」「こら!」「まて!」「さがれ!」「おい!」「しぬぞ!」「ばか!」「おい!」

せいぜいこのような文章しか入力できず。

僕はこれを見て笑いが止まらなかったのですが、他の若いメンバー達は
口やかましくて嫌であるというふうに感じていたようです。
たかがゲームなんだから死んでもいいじゃないかと。好きなようにさせてくれと。

みんな、僕のところへ不平不満を言ってくるようになりました。
I氏に怒られる。うっせえ。なんとかしてくれ。

でも、僕には何もできませんでした。
未熟な僕には、リーダーとしてみんなをまとめる事ができなかった。
これを今でもすごく心残りに思ってます。

ある日、僕とI氏は、ゲーム内の城門の前に2人腰掛け、ゆったりと会話をしていました。
ちょうどゲームの中の時間が夜で、ざっくばらんに語るには非常に良い雰囲気でした。

その中で、I氏は僕に対してこのような事を打ち明けました。

「俺が頑張ってレベルを上げて強くなり、他のメンバーに楽をさせてやりたい」と。

その言葉に感動した僕でしたが、そのあとすぐに照れ隠しかなんだか知りませんが
「みんな弱いからwww」とか言ったりして。

そんな余計な事を口走るからみんな嫌がるんだと。
僕は理解できても、高校生らが「照れ隠し」というものを理解するとは思えない。

だけども彼は、本当にこのゲームやメンバーの事を大切に思ってて
誰よりもこの世界を必死に生きているんだなと、改めて感じ嬉しくなりました。

しかし、それから数日後
僕はローズの世界に戻れなくなってしまいました。

最初のうちは、僕のしょぼいPCでもなんとか動いていたのですが
日が経つにつれ徐々に重くなっていき、プレイ中に落ちる事が多くなりました。

正直、長い間これでかなりイライラしていたのですが、ついにログインすらできなくなったというわけです。

それに、ゲーム内で迷惑行為を繰り返す中国人の集団がいたのですが
何故だかわかりませんが、会社側がこれを取り締まる気配がないという事にも
腹が立っていましたし、お金払ってるのにいつになったら惑星間戦争ができるのか不明だし
仲間同士のいざこざも見るのは嫌だし、やめるにはちょうどいいかなという気持ちもありました。

いつか接続できなくなるかもしれないし、PCを買い換える金などない
というか、これでもつい最近買ったばかりの新品PCであると。
こうなる事を予測して、メンバーには前もってこのように伝えていました。

でも、やっぱり急にいなくなってしまった事を今でも後悔しています。

僕にとって、初めてのオンラインRPG。
期間は3ヵ月くらいやっていたでしょうか。

システム自体はひとつも面白くなかったですが、僕は運良く最高の仲間達と出会えました。
ローズの中には、確実に「もうひとつの現実」がありました。

できる事なら、もう一度みんなと冒険をしたい。

これから先、別のゲームで偶然出会う事ができたらいいなと。
そんなふうに思ってます。

トラックバック

トラックバックURL :