古賀君がやって来ました。
最近、会うたびに聞かれるんだけど
「おい富永君、高校生の友達とは一体どんな会話をするんだよ?」って。
いやいや、この質問は一体何十回目だ。
もういちいち答えるのに疲れたよ。
何度も何度も「色々だ」と答えているのに、サッパリ理解してもらえない。
古賀君のガチガチの脳みそでは、「年齢が違う」=「話が合わない」というふうにしか
考えられないようで、別の発想というのができないんですよ、昔から。
例えば、専門学校時代。
学校でスケッチの授業があった日のこと。
古賀君は一生懸命やらないんですよ。その理由を尋ねてみると
「だってよぉ、俺達が目指してるのは漫画家やイラストレーターだぜ。スケッチなんて仕事でやらねぇだろ。俺達が描くのはデフォルメの世界なんだぜ。リアルな絵なんか勉強したって無意味じゃねぇーか。」
と、こう言うわけですよ。
「実物」を知らなくて、どうやって「デフォルメ」するのか。
こうみんなで説得したのですが、古賀君は全然話を聞きません。
古賀君の中では、スケッチならスケッチ、デフォルメならデフォルメ。
異なる性質の2つを結びつけるという発想がなかなかできないんですよ。
そもそも、“どんな種類の絵を描くにもスケッチは最も大切な勉強である”という先生の教えを全否定しているわけで。
頭固いんですよ、古賀君は。
古賀「おい、やっぱり高校生とは話が合わねぇだろ?」
TAKE「いや、日本語が通じるわけだし問題ないよ」
古賀「でも年が離れ過ぎてるぜ」
TAKE「年が離れてたら日本語が通じんのか?」
古賀「わかったぞ!その高校生が漫画家を目指していて、それで相談されてるのか!」
TAKE「漫画の相談とかされた事ないぞ」
古賀「じゃあ、ホームページ制作の相談か!」
TAKE「いや、そんな相談もされた事ないぞ」
古賀「その子、車が好きって言ってたよな。富永君車持ってないし、相談はできないよな」
TAKE「なんで“相談”って勝手に決め付けてるのよ。まずその変な概念を取り去れ」
古賀「だって、共通の趣味がないと会話は成立しないだろ?」
TAKE「だからその概念をなくせって言ってるのよ」
古賀「それじゃ、どうやって会話するんだよ!?」
TAKE「おじいさんと孫が仲良く歩いてましたと。水戸黄門と盆栽いじりが好きな70歳のおじいさんと、アンパンマンとゲームが好きな5歳の孫の間では楽しい会話は全く成立せんのか?」
古賀「・・・・・あっ!そういう事か!」
TAKE「やっとわかってくれたか」
古賀「なるほど!富永君とその高校生は、おじいさんと孫みたいな関係なのか!」
TAKE「古賀君は実にバカだな」
古賀「うるせーよ。だって俺には考えられねぇーんだからよ!」
TAKE「いくつになっても冬は寒いし夏は暑いし、綺麗な景色は綺麗だし、美味いものは美味いんだよ。それ以外に何が必要なんだよ」
古賀「共通の趣味が必要だろ!」
TAKE「俺、特別な趣味とかないし」
古賀「絵を描く仕事とパソコンの仕事やってるじゃねーか」
TAKE「古賀君は絵を描かんし、パソコンも扱えんやんか。なんで俺と会話できるん?」
古賀「そりゃあ、それ以外にも話題があるからだろ」
TAKE「それならなんで、高校生との会話を否定するのよ?」
古賀「だって、年が離れてたら考え方も違うし会話なんて成立しねぇーだろ!」
TAKE「ループかよ」
古賀「あぁ~俺にはわかんねぇ~!趣味が違う人とどうやって話すんだ!」
TAKE「趣味が違っても、お互いの趣味を知ればいいやんかよ」
古賀「そうか!つまり、お互いに分からない事を相談し合うみたいな関係!?」
TAKE「だから!その頭の中から“相談”っていう概念をなくせって!」
古賀「趣味が違う人と相談以外にどんな話をすればいいんだよ!」
TAKE「ループかよ!」
古賀「わかんねぇ~!この俺には理解できねぇ~!」
いやいや、アホかと。
こんな調子で、今日も古賀君を説得する事ができず。
それ以前に、僕は古賀君と知り合ってから13年間
ずっと趣味の全く異なる彼に話題を合わせていたのですが
彼自身がそれに13年間ちっとも気付いていなかったと。
我々が仲が良いのは、共通の趣味があるからだと思っていたのか。
僕は、古賀君という人物自体に興味を持っているだけで
古賀君の趣味に共感を覚えた事など1度もない。
例えば昔、ある声優の握手会に2人で行った事があるんだけど
僕は声優に興味があるわけじゃなくて、「古賀君と一緒にイベントに行く」という行為自体を楽しんでいたわけで。
しかし、古賀君は「富永君も声優のイベント好きなんだな」くらいに思っていたのか。
ちょっと分かりやすいように比較表を作ってみた。
|
TAKE |
古賀 |
| よく見るテレビ番組 |
ニュース |
バラエティー |
| 好きな映画 |
戦争映画 |
ジブリ・ハリポタ |
| 好きな音楽 |
ユーロビート |
声優もの |
| 好きなスポーツ |
相撲・バレーボール |
サッカー・野球 |
| 好きなゲーム |
シュミレーション |
アドベンチャー |
| 好きな漫画・アニメ |
昔の少年漫画・アニメ |
最近の萌え系漫画・アニメ |
日本で最も偉大な
漫画家は誰か? |
藤子不二雄 |
手塚治虫 |
| 好きな女性のタイプ |
年上の落ち着いた人 |
年下の天然ボケ |
| 仕事 |
PC関係・絵関係
(接客などは無理) |
接客歴10年以上
(PC・絵などは無理) |
| 酒 |
飲まない |
飲む |
| タバコ |
吸う |
吸わない |
| ギャンブル |
しない |
する |
| カラオケ |
歌わない |
すぐにマイクを持つ |
| 電話 |
長電話 |
用件のみ |
| PCメール |
長文 |
ほとんど使わない |
| 携帯メール |
用件のみ |
長文・絵文字いっぱい |
| 車 |
免許なし |
免許あり |
| 近場への移動手段 |
徒歩 |
チャリ |
| 兄弟 |
8つ違いの弟がいる |
9つ違いの妹がいる |
| 主義 |
理想 |
現実 |
| 血液型 |
O型 |
不明 |
| 声 |
小さい |
でかすぎ |
| 健康面 |
1年に2~3回風邪をひく |
10年に2~3回風邪をひく |
| 服装 |
動きにくそうな服に手ぶら |
アウトドア系に大量荷物 |
| 専門学校に通った理由 |
絵を学びたかったから |
定期の学割があったから |
一体どこに共通点があるというのだ、古賀君。
あるとすればお菓子が好きな事くらいか。
自分でもよく「田川にアニメの話をすると、あいつ怒るんだよなぁ」と言ってるじゃないか。
それなのに何故今まで気付かなかったんだ。ニブいというか、なんというか。
古賀君の周りに人が集まってくるのは、古賀君という人間そのものが面白いのであって
決して、同い年だからとか、共通の趣味があるからではないという事を自分自身もう一度よく考えてくれたまえ。