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日記

  • 2006年03月27日

謎の客人

遠藤君と3ヵ月ぶりに再会しました。

遠藤君というのは、去年の4月か5月くらいに
1日だけ行ったバイト先で知り合った友人です。

同い年で、偶然彼も漫画家を目指しているという事で仲良くなり
それ以来、ちょくちょく遊ぶようになりました。

が、2週間に1度くらいはうちに来ていた彼が、ある時突然連絡もよこさなくなりまして。

バイトが忙しいものだと思い、僕も特に気にせずにいたのですが
さすがに1ヵ月、2ヵ月と過ぎると少々心配になってきました。

そこで、ある時こちらから連絡をしてみました。
しかし、メールをしても戻ってくるし、携帯に掛けても繋がりません。

携帯を解約したのだろうか。
僕はそう思いました。

でももし、携帯電話を解約したとしても、僕の番号は知っているのだから
家の電話なり公衆電話なりから掛けてくればいいだけの事。

また、僕は遠藤君の携帯の番号しか知らないけど
向こうは何度もうちに来てるのだから、直接尋ねて来れば済む話だ。

一体どうしてしまったのだろうか。
そんなふうに思っているうちに3ヵ月が過ぎました。

そして、ある日

ピンポーン

家のチャイムが鳴りました。

しかし、僕は出ません。
自分は「こんにちは、○○です」と名乗らなければドアを開けない主義です。
名乗らない客のほとんどが新聞や宗教の勧誘ですから。

何度かチャイムを鳴らし、ドアをノックしています。

が、僕は一向に出ません。

それが数回続いたのち、謎の客人は諦めて帰って行きました。

「ようやく帰ってくれたか。なかなかしつこかったな」
ホッとした僕でありましたが、なにか心に引っかかるものがあります。

「新聞屋のおっさんならば、もっと乱暴にノックするはずだ・・・」

「これは、ひょっとすると・・・」

ふと、僕の頭の中に遠藤君の姿が浮かび上がりました。

しかし、すでに謎の客人が立ち去ってから10分以上が過ぎていました。

「急いで追わねば!!」

僕は家を飛び出しましたが、さすがに謎の客人の姿はありません。

遠藤君が住んでいるのは隣の市で、家がどちらの方向かはわかるのですが
おそらく相手は自転車だし、今から追いかけていたのでは間に合いません。

そこで、僕は追うのを諦め、ある場所へと急ぎました。

我々は2人とも漫画を描く人間です。

「もしこれが漫画のストーリーならばどうするか」 僕はこのように考えました。

漫画なら、2人は1番多くの思い出がある場所で再開するはず。

僕は、何度も遊んだ思い出の地「ゲーセン」に入りました。
すると、思った通り、そこに遠藤君がいたのです。

「やはり来たか」 このような顔をして再開する2人。

聞けば遠藤君は、携帯を便所に落とし、僕の連絡先がわからなくなったそうです。
携帯はそのまま解約。
何度も直接うちに来たが、僕が一向に出てくれなかったとも言っていました。

そういえば、ここ最近謎の客人が多かったのはそういう事だったのか。

「郵便受けに手紙でも入れとけばいいのに」

「ああ、その手があったか!」

この方法に気付かない遠藤君もアホなのですが
とにかく、我々は無事に再開を果たし、家の電話や住所を交換するに至りました。

めでたしめでたし。